• 2022-03-23

    2月定例会にて質問

  • 2月28日、6本の案件について質問させて頂きました。

    1.浜名湖の活性化について

     ①環浜名湖地域における観光振興

     ②あさり漁業の復活

    2.温室メロンの産地振興について

    3.中山間地域の茶業再生に向けた技術開発について

    4.みかん新品種「春しずか」を生かした産地振興について

    5.遠州灘海浜公園野球場の整備について

    6.河川堤防における除草の効率化について

    以上の件について「スポーツ・文化観光部」「経済産業部」「交通基盤部」からそれぞれ解答を得ました。


    1-①について

    一昨年1月に放映されたTVアニメ「ゆるキャン△」により浜名湖周辺の施設等が登場した事で多くのファンが「聖地」として訪れたりコロナ禍で近隣地域で休日を過ごす方々に向けてのマイクロツーリズム、アウトドアレジャーの場としての浜名湖の観光振興について。

    県としても関係団体や地元観光事業者等と連携し来訪者、観光事業者や住民等、皆が幸せを感じられる観光地域づくりを進めていくよう取り組むと解答を頂きました。


    1-②について

    過去には3000t以上の漁獲量があったあさりや牡蛎も近年は大きく減少、漁業者の生活はもとより潮干狩り等の観光事業者にとっても打撃が大きい。

    また、黒鯛などの天敵からあさりを保護する資源増殖活動も今後を担う若手漁業者には経済的負担も大きく自主的な取り組みの継続は困難である事に対して、県はあさりの不漁原因の解明、増殖に関する研究を進め保護区を設け漁業者負担のない形で実施していく事、資源回復に有効と考えられるあらゆる対策を講じていくと解答を頂きました。


    2について

    本県の温室メロンは高品質であり作付面積は全国第1位であります。また、歴史もありイギリスから大正時代に伝わりすでに100年を超えています。栽培には「匠の技」というべき高度な技術と「スリークォーター型ガラス温室」の活用と施設の整備には多額の投資も必要な事からここ数年は新規就農した方もなく担い手の減少、産出額も減少しております。

    これに対して県からは国の助成制度を活用し、新たな担い手が就農しやすい環境整備と廃業した生産者の更新リニューアルを積極的に促進すると解答を頂きました。


    3について

    本県の茶産業は本山・川根・天竜など歴史あるところではありますが、このところのリーフ茶需要の減少に加え新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、茶産出額はかなり減少し茶産業は厳しさを増す一方であります。また、良質な茶園は傾斜地にある事から大型機械の導入が困難な上、高齢化も進み耕作を放棄する茶園も。

    中山間地域の茶業の再生にあたり現在県が再整備を進めている茶業研究センターによる技術開発はどの様に取り組んでいくのか質問したところ、県としては生産者や茶商からの声を集約し、傾斜地に適した技術の開発と普及を強化し、高品質で特色のある中山間地域の茶業の再生につなげると解答を頂きました。


    4について

    本県のみかんは年内に収穫・貯蔵し、年明けに出荷する事を特徴としており、高品質な果実の安定供給により全国トップクラスの単価で取引されています。また、昨年JAみっかびはAIで果実を選別するシステムを装備した柑橘選果場を稼働したところ、生産者からは選別にかかる労力が約4割軽減されたと聞いています。省力化により生まれた時間を園地で栽培管理に充てることでみかんの品質向上、栽培面積の拡大、そして今後は県が品種登録を出願した「春しずか」を生産者から高い期待が寄せられています。

    3月から4月に出荷できる「春しずか」を柑橘産地の推進発展の為にも早期普及させる事が必要不可欠であるが、県はどのように支援していくか尋ねたところ、「春しずか」の早期普及と静岡みかんのブランド価値の向上を図り、消費者から選べれる日本一のみかん産地を実現していくと解答を頂きました。


    5について

    私は会派の「遠州灘海浜公園・野球場検討プロジェクトチーム」の座長としてこの1年余りの間篠原地区に整備すべき野球場のあり方を勉強してきました。視察した球場は秋田・島根・宮崎・沖縄等、関係者から直接お話を伺い様々な調査をさせて頂きました。又地元篠原においては風、塩害、飛砂、動植物など遠州灘沿岸特有の自然条件、周辺施設の環境への影響等について調査しました。すると建設予定地近くの遠州灘で産卵するアカウミガメの存在が浮上して参りました。

    昨年9月アカウミガメの保護活動をされている方の協力を得て生まれたばかりの子ガメを夜の砂浜に放つ実験を遠州灘2ヶ所で行ったところ、どちらも海には向かわず浜松の街の灯りを感じる方向へと移動する様子を確認致しました。この事を考えますと野球場にナイター用照明を設置する事に危機感を感じました。施設は照明のない球場か屋根で光を遮断するドーム球場か、利用率を考え野球以外にもイベント・コンサート等多目的に利用できるドーム球場。秋田・大館樹海ドームや島根・出雲ドームなど木材を利用した数千人規模のドーム球場を参考に篠原の球場も県産材を使用した多目的利用可能な青少年育成の為の野球場を整備すべきと考えるが、

    との問いに県からは施設の構造、最新の照明技術の導入、運用方法による対応等、様々な可能性について検討するとのこと。また、県産材の使用についても、このはなアリーナで多くの天竜杉を採用した実績を積極的に活用したいとの事でした。


    6について

    河川改修により新たな堤防が整備されて以降、堤防機能の維持には県が行う堤防除草などの河川維持工事が重要だが人手不足・高齢化と、足場の悪い傾斜地は危険な上困難な作業となっております。昨年12月、県が開催したリモコン式除草機の実証実験に、地域の団体や地元関係者が参加。私も視察しましたがリモコン操作による除草は肩掛式の草刈機と比較すると機械が自走しながら除草をしてくれるので楽であり何より離れた場所で操作するので安全に除草ができ、高齢の方も安心であるとわかりました。

    そこで県には除草の効率化について今後どのように取り組むのか尋ねたところ、今後も新たな技術導入等により効率的な除草に取り組むと共に地域と連携して河川の適切な維持管理を行い豪雨災害に強い安全で安心な地域づくりに努めるとの解答を頂きました。