• 2021-03-19

    2月県議会・一般質問

  • 3月3日、2月県議会に出席いたしました。

    午前2名、午後2名、計4名いずれも一般質問となります。

    私も2年ぶりの一般質問に立たせていただきました。


    質問は次の項目でいたしました。

    1.環浜名湖地域における観光振興について

    2.浜松三ヶ日・豊橋道路(仮称)について

    3.有機農業を支える人材の育成について

    4.食肉センターの再編整備について

    5.果樹の生産振興について

    6.新型コロナウイルス感染症対策の機動的な対応について


    以上の案件について、知事並びに副知事、関係部局長より答弁を引き出しました。


    1.環浜名湖振興、議員連盟の代表としてコロナ禍の現在、密になりにくいレジャーとして浜名湖周辺でのキャンプ、釣りなどを楽しむ人々が増えていることから、今後の件のあり方を尋ねたところ、県観光協会内に新たに配置した旅行企画の専門人材を活用して旅行商品作りに対する助言をこない、浜名湖の魅力の向上に取り組む他、浜松・浜名湖ツーリズムビューローや関係団体と連携し、観光客の満足度の向上、地域経済の活性化につなげ、「住んで良し、訪れて良し」の好循環を生む、環浜名湖地域の観光振興を進める、という知事からの答弁がありました。


    2.浜松三ヶ日天豊橋道路(仮称)は、東名高速道路三ヶ日ジャンクションから湖西市を経由して三河港を結ぶ道路で、新東名・三遠南信道と共に災害に強い広域道路ネットワークであり、物流、産業の振興にと期待されるものです。県は、実現に向けて浜松市・湖西市と連携して事業化に向けて必要な国への協力や調整を進めながら、愛知県や関係団体等と連携して、国への要望活動に取り組むという答弁が交通基盤部長よりありました。


    3.県内において有機農業に取り組んでいる農業者で6割を占めているのがお茶であります。県としては、有機農業者への支援として農林事務所を通じて各産地に適した品種の選定・栽培管理技術の普及を図ると共に、今年度からは生産技術から販売促進までの経営全般の知識を持った専門機関の認定を受けた「有機農業指導者」の育成に着手したとのこと。また、県農林環境専門職大学では、現場や地域のニーズに反映した実践的な教育を目指していくと農林水産担当部長より答弁がありました。


    4.県内の市長に14施設の食肉センターがありましたが、老朽化等で順次閉鎖され現在では菊川市と浜松市の2施設だけとなりました。

    この施設も老朽化が進んでおり稼働率も低下しており、将来この施設が稼働できなくなった場合、県畜産業は大きな打撃を受ける事となるため1箇所に再編整備することが求められております。

    県として再編整備の着手は待ったなしの状況であり、新食肉センター整備計画は国庫補助金と畜産農家を有する24市町から負担金をもらい、現在稼働中の小笠食肉センターの牛施設を改修・増築し、豚施設は新築する。

    整備スケジュール、令和3年度から7年度の5年、令和7年度中に新施設稼働の計画、また、整備後の施設運営は、食肉事業のノウハウのある民間事業者を公募によって選定し、管理・運営をまかせる、と難波副知事より答弁がありました。

    畜産振興議連の会長として平成25年よりずっと関わってきた事案でしたので安心したところであります。


    5.本県果樹を代表するみかんは担い手の減少や温暖化の影響により、全国的に生産量が減少し、供給が需要に追いつかない状況であり、基盤整備が進んでいる本件は生産拡大の好機であります。

    県はドローンを利用しての収穫予測、3月に出荷できる超晩成みかん品種の導入基盤整備の推進による生産力の強化に取り組みます。

    また、卸売市場法の改正により産地での包装加工した商品を小売店へ直接輸送することが可能となったので、機能性表示等の情報を産地から消費者へ伝える事などにより、ブランド価値の向上を図ります。

    特にAI選果システムを備えた高度な集出荷施設を導入する事で、これまで生産者が手作業で行っていた選別作業の労働時間が削減される上、果実の均質化がとれ、消費者ニーズにきめ細かく対応できるようになります。

    施設の整備には大きな投資が必要となるので、投資額に見合った適正な処理量が確保できるよう、産地ごとに整備し集出荷施設高度化を図っていくと答弁をいただきました。

    県柑橘振興議連の会長といたしましては、今後も生産振興に積極的に取り組んでまいります。


    6.令和3年度においても感染症は予断を許さない状況なので、不測の事態を県民の命と暮らしを守る対策を実行できるよう予備費を20億円計上してあるとのこと。

    また、今後想定を超えた事態が発生した場合、その状況に応じて補正予算の編成や予備費の活用により迅速かつ柔軟に対応しますという答弁をいただきました。

    2年ぶりの質問を終え、今後も様々な事柄に目を向け、県民の皆さんに安心安全の暮らしを届けたいと改めて感じたところです。

    また、講演会の皆様、次の質問の際は傍聴に足を運んでいただきたいと思います。